アベンジャーズ
年 | 2012年 |
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時間 | 143分 |
監督 | ジョス・ウェドン |
四次元キューブ(キャプテン・アメリカではコズミック・キューブ)の研究中にエネルギーが暴走、ロキが現れキューブが奪われる。ニックはキューブ奪還のためにヒーローたちを招集。だがロキの策に振り回されヒーローたちは危機に。ロキが招き入れたチタウリ軍団が地球を襲う中、ついにヒーローたちは団結し敵に立ち向かう。ここにヒーロー集団アベンジャーズが誕生する。
面白くて2回映画館へ行った作品。これまで展開してきた作品のヒーローたちが一堂に会し敵と戦うというヒーローお祭り映画。皆さん個性豊かな面々なので、簡単にはまとまらないのですね。だから各キャラの個性のぶつかり合いだけでも見どころになっちゃいます。話の骨子自体は「地球を襲う敵をヒーローたちがやっつける」というシンプルなものですが、濃いキャラたちのおかげでどのエピにも小ネタや捻りが満載で全く飽きさせません。個人的にお気に入りはアイアンマンとソーの初顔合わせケンカとか、トニーと高潔スティーブのやり取りとか、キャプテン・アメリカの仕切りっぷりとか、数えきれません(笑。てことで改めて登場人物の整理を。
人物関係の整理
トニー・スターク:アイアンマン(初出/アイアンマン)。
スティーブ・ロジャース:キャプテン・アメリカ(初出/キャプテン・アメリカ)。
ブルース・バナー:ハルク(初出/インクレディブル・ハルク)。
ソー:雷神(初出/マイティ・ソー)。
ナターシャ・ロマノフ:ブラック・ウィドウ(初出/アイアンマン2)。
クリント・バートン:ホークアイ(初出/マイティ・ソー)。
ニック・フューリー:シールド長官(本編初出/アイアンマン2)。
フィル・コールソン:シールドエージェントで実はキャプテン・アメリカのファン(初出/アイアンマン)。
マリア・ヒル:シールド副司令官(初出/今作)。
セルヴィグ博士:天文物理学者でキューブの研究者(初出/マイティ・ソー)。
ロキ:ソーの義弟(初出/マイティ・ソー)。
チタウリのリーダー:ロキにチタウリ軍団を派遣。
サノス:エンドロールにのみ登場。
話の骨組みはシンプルと言っても、かき回し要素はあります。ロキが杖で人間を操り、キューブ研究者のセルヴィグ博士が敵におちてしまう。更にやっかいなのはホークアイまでロキの手中になってしまうことです。ホークアイことバートンは有能な凄腕のエージェントでシールドのことも知り尽くしている。こんなのが敵に回ったらそりゃ易々と侵入されるわな…。おかげでシールド大ピンチ!になるのですが、ここをどう打破していくのかも見どころです。
<ネタバレ>
シールド大ピンチの最中、頭を打ってホークアイがやっと正気に戻ってくれます。ここから反撃が始まるのですが、いったんはバラバラになったアベンジャーズが再び結集して街中で揃う場面は熱い! ここから先は何も考えずにバトルを見るべし、見るべし! まとまるまで色々あった分、彼らの活躍ぶりがとても爽快です。
しかしバトルアクションだけでなく、「破壊兵器を作ろうとするから敵を呼ぶ(兵器を作らなければ敵も来ない)」という皮肉もちゃんとやっているところがいい。キューブの魅力にとりつかれたら、平和のためという名目であってもやってることはヒドラと同じになってしまう。だからラストではキューブをアスガルドに託すことにしたのですね。ところで、トニーが食べたいと言ったシャワルマって?
さて今作で敵役2回目のチャレンジとなったロキ。マイティ・ソーの最後で死んだと思われましたが、実は生きてました。しかし色々悔しいロキはチタウリと取引して、キューブと引き換えに地球の支配を目論みます。今回はチタウリ軍団を率いて盛大に地球侵攻してくれたり、わざと捕まってアベンジャーズを分裂させて始末しようと画策したりと頑張りますが、ナターシャに見破られたり、ハルクにバンバンされ呆然としたり(何回見てもここ笑う)、やっぱり憎めないロキ様…。
インフィニティ・ストーン
四次元キューブ(キャプテン・アメリカではコズミック・キューブと呼ばれた)が今作のメイン。強いエネルギーとして過去ヒドラにも利用された。別の次元に通じる道も開くらしい。ハワードが海から回収してシールドで保管されていたが、シールドの研究で"目覚め"たためサノスに察知され、今回の事態を招くことになる。事態収束後、アスガルドへ預けられることになった。
ロキの杖にも四次元キューブと同じものを感じるとセルヴィグ博士が言及。ロキがチタウリのリーダー(作中で名前は出ないがガーディアンズのパンフにジ・アザーと記載)から渡されたもの。マインドコントロールを行ったり、チタウリを呼ぶためのワームホールを閉じたりした。ロキが去った後はシールドが保管。
エンドロールの途中で、チタウリのリーダーが「人間は弱者ではなかった……奴らに手を出せば死を招くことになる」と報告。しかしサノスはにやりと笑うのだった…。
エンドロール後。アベンジャーズの面々が気まずそうな雰囲気で黙々とシャワルマを食べている。ただ黙々と。黙々と…。映画館でも何とも言えない笑いが湧いたシーンでした(^^;。