インクレディブル・ハルク

インクレディブル・ハルク BD

2008年
時間 112分
監督 ルイ・レテリエ

ブルース・バナーはスーパーソルジャープロジェクトの研究実験でガンマ線に汚染され巨体の超人ハルクとなった。ハルク化した自分をコントロール出来ないためバナーは身を潜め、軍の追跡を逃れながら元の体に戻る方法を探す。バナーを追い続けるロス将軍は精鋭軍人ブロンスキーを招集してバナー捕獲に当たらせるが、彼はバナーと同じ力を手に入れたがっていた──。

ハルク誕生物語。第二次世界大戦中に研究が中止された兵力強化プロジェクトがスーパーソルジャー計画という形で再開され、基礎研究にたずさわっていたバナーが自分の体で成果を試したところ失敗(ある意味成功?)して緑の大男超人ハルクになったというお話。冒頭でスターク・インダストリーズに兵器開発を承認する文書やニック・フューリーの名前が一瞬出てくる等、所々でアイアンマンやシールドとの関連をちらつかせてますね。が、初めて見た時はそんなことまで気にとめてなかったので、アベンジャーズシリーズ見直しの機会にチェック、チェック。

レンタルで1回見たきりだったので話はすっかり忘れてたのですが、ハルク視界で始まり暴れるハルクの全貌がなかなか出てこないところが「なかなか全貌を見せないゴジラ」を連想しちゃって、ちょっと怪獣映画ぽいなとも思ったり(^^;。いや確かに暴れるハルクはほぼ怪獣状態ですが…。バナーは心拍数が上がるとハルクになります。ハルクになるとバナーの人格が失われて「ジキルとハイド」みたいになるのですが、恋人に反応したり恋人を救ったり道具を使う(残骸を武器や盾に使う)知恵もあるようなので、ハルク状態でも少しは分別つくこともあるような?

人物関係の整理
ブルース・バナー:科学者。心拍数が200を超えるとハルクになる。
エリザベス・ロス(ベティ):科学者。バナーの恋人。ロス将軍の娘。
ロス将軍:スーパーソルジャー計画責任者。実験失敗で逃走したバナーを追う。
ブロンスキー:軍の精鋭。強い力を欲しがっている。
サミュエル・スターンズ:大学教授。ハルクに興味を示し密かにバナーと連絡を取り合う。

<ネタバレ>

ブロンスキーがハルクのような力を欲しがり、プロジェクトの血清で強化するだけでは飽き足らず、バナーと連絡を取り合っていたサミュエル・スターンズ教授からバナーの血液を奪って投与させ、ハルクと同等の超人に変化。スターンズ教授の治療でいったんは普通の体に戻れたのに、超人ブロンスキーと戦うために再びハルクになる決意をするバナー。かくして超人vs超人の大バトルになるわけですが、ハルクに戻ったことでバナーは恋人のベティ(エリザベス・ロス)とは再び別れることに…。ベティはロス将軍の娘なので、父と娘の確執も隠れたドラマになってます。でも私も親だからロス将軍の気持ちも分かるなあ…。

アベンジャーズとの関連

第二次世界大戦中の研究、兵力強化プロジェクトがキャプテン・アメリカに関わってきます。ロス将軍とブロンスキーの会話に注目。

エンドロール直前でロス将軍の下にトニー・スタークが訪れ、スーパーソルジャー計画の凍結を告げます。その代わり「我々はチームを編成中だ」と言うトニー。「我々とは?」とロス将軍が問うて幕。

この続きはアベンジャーズで!