デッドプール | デッドプール2

デッドプール デッドプール2
16~18年 2016年 2018年
時間 108分 120分
監督 ティム・ミラー デヴィッド・リーチ

映画館で見たかったのに都合が折り合わなくて見られなかった作品。やっとデッドプール2を見たので前作とまとめて感想を。

デッドプール

ウェイドはヴァネッサと婚約し幸せ絶頂だったが、末期ガンで余命いくばくもないと分かる。ヴァネッサのために病気が治るならと怪しげな男の誘いにのるが、驚異的な能力を身に着ける代わりに醜い姿になってしまった。こんな姿ではヴァネッサの前に出られない。ウェイドはバネッサの元を去り、自分をこんな姿にしたエイジャックスに報いるためデッドプールになる。

煽り文句では「下品なおしゃべりを飛ばしながら戦う無責任ヒーロー」だったので軽い気持ちで見たのですが、全然違うじゃないですか! ジョークを飛ばしながらアクションするのはあくまでも表向きであって、内側には悲しさを抱えている。表面的には楽しくおちゃらけているように見せても、実は重い話を含んでいると思う。

確かにデッドプールの行動理念はとても個人的なもので、自分をこんな体にしたやつ憎いとか恋人にこんな姿見せられないとか、とてもミニマムなもので、正義のためでもヒーローのためでもない。しかしミニマムで身近だから共感しやすい。誰もが持っている感情をストレートに解放してくれているのが気持ちいい。シリアスをしっかり内包した上で「細かいことはいいんだよ」な世界を構築できているのは素直にすごいと思う。

実はX-MEN世界のキャラなのだそうで、X-MENキャラも2人出てきます。でもデッドプールが異端児だからか?主要メンバーは出て来ません。それでもコロッサスとネガソニックのおかげで、ああそうなんだ、一応同じ世界観なんだと思えますね。表現や演出も色々斬新で面白いです。パロディネタも満載なので分かる人には楽しいです。

<ネタバレ>

ラストで勇気を持ってヴァネッサに醜くなった素顔をさらすウェイド。そのウェイドを「顔なんて関係ない」と受け入れるバネッサ、素敵! そうよ、そうでなくっちゃあ~。デッドプールの物語の下にはウェイドとヴァネッサのラブストーリーがある。これが全ての支えになっていると思うのです。

デッドプール2

恋人のヴァネッサが自分の活動の巻き添えで死亡し、絶望したウェイドは自殺を図るが不死の能力のせいで死ねない。コロッサスに諭され、X-MENの修行を始めたデッドプールは暴れるラッセル少年に同情し彼を救いたいと思う。ところがラッセルを殺しに未来からケーブルという男がやってくる。デッドプールはラッセルを助けるためメンバーを募り「X-フォース」を結成する。

今回の敵は未来からやってきた半機械人間。ターミネーターを思わせますが、やってきた理由は逆で、ラッセル少年が将来悪人になるから今のうちに阻止という理由です。しかしデッドプールはラッセルを救いたい。子どもを助けることがヴァネッサの願いだから。ヴァネッサの死以来、ウェイドはしばしばヴァネッサの夢を見る。あちらへ行きたいのに行けない。愛する者を亡くしたウェイドの苦しみが今回の隠れた柱となる。やっぱりデッドプールだ、おちゃらけアクションと見せかけて内側には真面目でシリアスなテーマを包み込んでるわ。

<ネタバレ>

今回も土台がしっかりしてるから、表のアクションもギャグも際だって面白い。集めたものの1人を残して即全滅し、何の意味も持たなかったX-フォース、面白すぎる(笑。馬鹿馬鹿しさもここまで突き抜けるとどうこう言う気もおきない。でもこれ見て「運がいい」って最強では?と思ったのは私だけか…?

ラッセルを信じ、命を賭けてラッセルを守ることでラッセルの心を開いたデッドプール。心を開くことでラッセルの未来も変わった。デッドプールもこれでやっと本当の意味で救われたのだ。デッドプールの行動がケーブルの心も打ち、それがデッドプールの死を乗り越えた再生へつながる。いいお話でした。

エンドロールの時間巻き戻しネタはデッドプールなら笑うしかないですね。個人的にはX-フォースの一般人メンバーが生き返ったのは良かったです。