ファンタスティック・フォー / 超能力ユニット

ファンタスティック・フォー[超能力ユニット] BD

2005年
時間 110分
監督 ティム・ストーリー

宇宙嵐の実験をしていた4人は事故の影響で超能力を得てしまう。リード(リチャーズ)はゴム人間、スー(スーザン)は透明能力、スーの弟のジョニーは燃える能力、ベンは怪力岩男に。4人は自分たちの能力を生かしたスーパーヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」を結成するが…。

初鑑賞はレンタルで。マーベルのアメコミの1つです。スーパーマンもスパイダーマンもですが、アメコミのヒーローって息が長いですよね。最初の原作が出たのは1961年だそうで、そんな昔のものがそのまま何十年も存在し続けられるというのもいいなあと思ったりします。宇宙嵐の実験失敗で放射線を浴びて超能力が身に付いたと言う設定も今時なんだか懐かしい。

4人は自分に起こった変化に戸惑う。元の体に戻りたい者、新しいパワーを得たとして受け容れる者、4人の考えはそれぞれなのに橋の上の事故を助けたことから世間から4人はスーパーヒーローチームと見なされてしまう。自分たちはどうしたらいいのか? リードとスーの関係、ジョニーとベンの衝突、4人の思いが描かれる中、リードに投資したビクターは実験失敗の影響を受けて会社が危機に陥っていた…。

今作の特徴は人間ドラマもあるけれど基本は明るく元気で単純明快!なところでしょうか。全体に軽めだけど、そこがいい。大作や難しい作品の合間に頭を休めるのにもいいかも。個人的にはジョニーの燃える(本当に燃えてるし)明るいキャラがよかった。ベンの哀愁もシリアスになりすぎずいい塩梅です。リードの伸び縮み自由自在の変幻ぶりはCGならではだし、スーの透明人間ぶりもユーモラスで映像見てるだけでも面白い。

ところで。表題に「フォー」、つまり「4人組のユニット」とあるのに、宇宙へ実験に行ったのは5人。あれ? 変だな、計算が合わないよ?と思ったら、なるほどそういうことだったですか…。ヒーローと呼ぶにはまだ少し未熟な感じの等身大の主人公たちに共感できます。

<ネタバレ>

天才的科学者だが金はないリード。金も力もあるビクター。そしてリードの元恋人でビクターの下で働くスー。この3人の三角関係が1つの柱になり、超能力を喜ぶジョニーと超能力を疎ましく思うベンとの対立がもう1つの柱になります。ビクターはリードの才能は認めていてリードに投資するが実験は失敗。ここからビクターの転落が始まる。実はビクターも宇宙嵐の影響を受けて超能力を得ていた。ビクターの体は金属化し、放電を行う。ビクターは金属のマスクを被り「ドゥーム」となり、邪魔者を葬り、自分を転落させたリードたちに復讐を開始する。

ビクターはまずお調子者のジョニーをおだててリードの元を去らせ、ファンタスティック・フォーの解体を図る。更にビクターはリードがベンの体を元に戻すために研究していた宇宙嵐発生装置を使って、ベンを元の体に戻して無力化させ、自分は更なるパワーを得る。だがこれで対立していたジョニーとベンは自分たちがどうすべきだったかに気がつく。そしてドゥームと化したビクターにはもはやスーへの未練もなくなった…リードとスーは昔の行き違いから仲直りし、2人を攻撃するビクターに立ち向かう。

ビクターのドゥーム化が結果として4人の心を1つに結びつけることになったのは皮肉。かくしてヒーローチーム、ファンタスティック・フォーの誕生となるのであります。ベンは岩男に戻っちゃっていいのか?とも思うけど、見かけではなく中身を大切にしてくれる人に出会えたのだからよかったのかな。ジョニーも少しは頭を使えるようになったみたいだし、リードとスーはハッピーエンド。いい締めくくりでしたが、エンドロールで…?

まあまた出てきますよね、ドゥーム…(^^;。