ファンタスティック・フォー / 銀河の危機

ファンタスティック・フォー:銀河の危機 BD

2007年
時間 92分
監督 ティム・ストーリー

リードとスーはヒーロー活動のためになかなか結婚式が挙げられなかった。やっとこぎ着けた式も世界中で発生する怪現象のため中断される。4人は怪現象の源である謎のエネルギー体シルバーサーファーを追うが…。

これも映画館で見られなかったのでレンタルが初鑑賞。4人組の超能力者ユニットが活躍するスーパーヒーローもので、前作「超能力ユニット」の続編です。前作のラストでスーにプロポーズしたリードですが、ヒーロー&有名人の2人はあれから何回も結婚式を延期せざるを得なかったようで…今度こそ結婚できるのか!?

結婚式を台無しにした謎のエネルギー体を追ったジョニーはそいつと格闘してパワーが不安定に。相手に触れるとパワーが入れ代わってしまって、スーが炎パワーになっちゃって裸で空飛んだり(服燃えちゃいますもん^^;)、岩男のジョニーバージョンが見られたりとか、相変わらず元気&軽いノリで楽しませてくれますが、どうもシルバーサーファーが起こす怪現象の先には地球に、いや銀河に危機が迫っているみたいで!?

初めて見た時は素直にシルバーサーファーかっこいい!と思いました。CGならではの動きとアクションを堪能し、そうかっ、こいつが今回の敵なのかっ!と単純に見てたらだんだんあれ…?となってきて…? そしてシルバーサーファーが来た影響なのか、ドゥームが復活…? 軍にシルバーサーファーの捕獲を頼まれた4人の前にしれっとビクターが姿を現す。やあやあ君たち、ぼくも地球を救いたいんだ、一緒に協力しよーねー。怪しすぎなビクターに首をかしげながらも協力してシルバーサーファーの捕獲装置を作るリードですが…。

こういう作品はシルバーサーファーの設定がもう一つよく分からんとか、なんでそうなるんだよ的な突っ込みはしてはイケマセン。ファンタスティック・フォーが痛快に活躍してくれればそれでいいんです。

<ネタバレ>

このシリーズは軽いノリながらも人物描写はしっかりやってくれてるのがいいところ。ジョニーとベンのやり合いは今作も楽しいのですが、ちっとも結婚できないリードとスーがヒーローをやめようかと悩むのがチームワークを乱しそうになる。そこで4人のチームワークをがっちり固めてくれる助っ人がビクターですよ、君が野望たくましくする度に4人がより一致団結するのは今回もですね。

シルバーサーファーのパワーの源は彼の乗るボードだった。シルバーサーファーのパワーが欲しいビクターは軍と取引し、シルバーサーファーを捕獲する代わりにボードを得る。リードに協力を申し出たのももちろんそのため。シルバーサーファーのボードに乗ったビクターは無敵のドゥームとなる。一方、スーはシルバーサーファーとコミュニケーションを取るのに成功し、彼は破壊者ではなく惑星を喰うギャラクタスに仕えさせられているだけだと知る。ギャラクタスを止められるのはシルバーサーファーだけ。4人はシルバーサーファーにボードを取り戻すべくドゥームと戦う。

ジョニーのパワーが不安定なのを逆利用して、ジョニーに4人全員の能力を終結させたのは凄い。ジョニーも成長したな…頑張れジョニー、炎ゴム透明怪力マン! 自分のために身を捨ててくれたスーのためにシルバーサーファー(本名ノリン・ラッド)も頑張る! こうしてギャラクタスは滅び地球の危機は去り、ジョニーのパワー不安定も元に戻ったのでした。

ところで。ラストバトルの舞台は…中国…だったのかな?(ちょっと謎)。そしてラストシーン。5回目の正直でようやく結婚式を挙げることができたリードとスーですが、アレはどこの国だったのでしょう…。レンタル時に一緒に見ていた子どもが言うには
「日本のつもりじゃないの?」
…確かに着物のようなもの(制作側は着物だと言いたんだろうな)を着た人々がおりましたが、何か…何か違うような…ううむ。

別の意味で日本人必見!?の作品にもなっております(笑。