シャイニング

1980年
時間 143分
監督 スタンリー・キューブリック

冬の間は閉館するホテルで、閉館時の管理人をすることになったジャック一家。しかしそのホテルには前の管理人が孤独に耐えかねて一家惨殺をやったという曰くがあった。ジャックは自分は大丈夫と曰くなど気にせずに誰もいなくなったホテルで妻と息子の3人だけで住み始めるが…。

これは見たことはなかったのですが、「レディプレイヤーワン」に出て来たので興味を持ちました。そしたら深夜にムービープラスでやってるのに気付いたので、それではと鑑賞。ただ、見たことないと言っても名前は聞いたことあるし評判も耳に入ってきてる。そのため最初からホラーだと身構えて見てしまったせいか、そんなに怖くありませんでした…。こういうのはやっぱり公開時に情報なしで見るべきでしたね。

<ネタバレ>

シャイニングというのは、息子のダニーが持ってる不思議な能力のことだそうです。ダニーはその力のせいでホテルに来てから様々な怪現象を目にします。血の吹き出す廊下や双子の幽霊はダニーが見た幻影だったのですね。そういうシーンで見てる方も恐怖心を煽られるわけですが、そのうちだんだんジャックがおかしくなってきます。小説家のジャックは小説が上手く書けなくて悩んでる。そこへホテルに巣くう"何か"がジャックをそそのかす。小説書くのに妻が邪魔だろう、邪魔されたくないだろう、妻も子どももいらないだろう、そうだ殺してしまえ──。

"何か"にそそのかされたジャックは前管理人と同じ行動に走ろうとするけど、これが狂気の怖い役にしては間抜けで。妻も子もギャーッギャーッと悲鳴だけは凄いけど、全く傷つかず、どころか逆に妻子の返り討ちでジャックだけが血まみれになっていくのは同情したくなるほどだった…。ジャックをそそのかした"何か"もあまりの期待外れぶりに「お前使えねーよ(超意訳)」と見限りかけるし。"何か"に「頑張りますからもう一度チャンスを下さい!」と懇願し、息子のダニーに向かうジャックですが、ホテルの庭にある巨大迷路でダニーの知略にはまってお陀仏に。ダニー、頭いいな、息子に負けてるジャック、情けないぞー。

あれ? そう言えばダニーのシャイニングどうなった? ホテルにはダニー同様シャイニングが使える料理人がいて、ダニーたちの危機にかけつけてくれるのですが、こちらもシャイニングとは全然関係なくお亡くなりに。どうも原作ではこのシャイニングが意味を持つらしいのですが(タイトルになってるくらいだものな)、映画ではダニーに恐怖を見せるだけになってましたね…。

シャイニングが意味を持ってない時点であれこれ解釈しても無意味かなと思うので、この映画は難しいことは考えずに映像とその見せ方を楽しめればいいのかも。主役3人の顔芸と独特の恐怖を煽る見せ方だけで十分に面白かったですし。これは実際に見てみないと味わえないので、ネタバレ見た後でも楽しめる作品だと思います。キューブリックは「2001年宇宙の旅」でも映像で魅せてましたから、そういう作風と思えばいいのかな。