インセプション

インセプション BD

2010年
時間 148分
監督 クリストファー・ノーラン

コブは他人の夢の中からアイデアを盗むのが仕事。ある時、アイデアを盗むのではなく、逆に植え付けてほしいという依頼が来た。人の深層心理にそれまでなかったものを植え付けるのは難しい。しかし成功報酬がコブにとっては「どうしても欲しいもの」だったため、依頼を受けることにする。果たしてミッションは無事成功するのか!? コブの願いは叶うのか!?

夢の世界を舞台にするという作品があまりないので、その分新鮮味があり斬新に感じられます。インセプションの夢にはいくつか独自のルールがあるので、それを理解できてないと難しいと感じるかもしれません。でもそういう設定なんだと納得して見てしまえば面白い冒険ミッションものとして楽しめると思います。

見どころはやっぱりインセプションならではの「夢の世界」でしょうかね。夢に階層があったり、下の階層に行くほど時間の流れが遅くなるなど面白い設定がいろいろあります。それにその設定(ルール)が夢世界に縛りを作り、「○○までに××しなければ!」な緊迫感とスリルを生み、ハラハラドキドキさせてくれます。ミッションで訪ねる夢は設計者がいるせいか、ほとんど現実そのままであまり夢っぽくないのですが、虚無は夢らしくていい。ああいうシュールなの、大好きです。自分の夢もシュールで非現実的なのが多いので(笑。

あと、ミッションに絡めてコブ自身の問題解決もテーマに組み入れられているので、そちらも「コブは自分の罪悪感(モルの姿で出てくる)と立ち向かうことが出来るのか!? コブの願いは果たせるのか!?」なワクワク感を楽しめます。

<ネタバレ>

ラストについて。
あれは現実なのか夢なのか分からない?という感想があるようですが、私は素直に現実だと思ってます。理由は回ってるコマがだんだん安定感がなくなって傾いてグラグラしてきて今にも止まりそう!なところで終わってるから。夢の中でのコマはブレずに安定して回り続けていて傾いたり止まりそうになったりはしませんから。それに夢だったらそもそもこの話を作る意味がないと思いますし。

それでもなお迷うとしたら、そこはわざと迷う余地を残して終わるようにしたのかも。確かにコマが完全に止まるところまで映したら単純明快過ぎるエンターテイメントになってしまうので、余韻を残すようにしたと思えばいいのかもしれません。

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