リアル・スティール
年 | 2011年 |
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時間 | 127分 |
監督 | ショーン・レヴィ |
人間のボクシングが廃れて、ロボットで格闘技を楽しむようになった近未来。かつては優秀なボクサーだった主人公は今は賭けロボットボクシングで身を持ち崩す日々。そこへ昔捨てた子どもがやってきた。廃材置き場で見つけた古いロボットで挑戦を始める親子だが・・・。
子どもに「面白かったよ~」と勧められていたので、BDが出たのを機会にレンタルで鑑賞。映画館へ行かなかったことを後悔しました…。親子の絆をテーマにした王道のストーリーなのですが、王道だと分かっていて先の展開も読めてて、それでなおラストではウルッ。ストーリー構成がしっかりしていることの大事さを再認識した次第です。
ロボットの使い方もよかったと思います。ここで出てくるロボットは、考える頭を持ったアンドロイドではなくて純粋に機械。でも武器とか戦争用の兵器とかではなく、娯楽のためのもの。玩具の延長、みたいな感じかな。ふと、ミニ四駆に似てると思いました。子どもが夢中になってセッティング・メンテナンスして作り上げる自分だけのマシン。そのマシン(機械)と気持ちを一つにして男の子たちは戦う(レースする)。人間は感情移入する生き物だから、自分が手塩にかけた機械にも感情移入するんです。そうなったら、機械は男の子の中で「道具」ではなく「友だち」になるんですよね。マックスとアトムの関係もそうだったのではないかと。それが父親をも動かしていく、と。
ロボットたちの動きやバトルも見もの。CGって素晴らしいなあ…。ありそうでなかった作品だという気がします。