いま、会いにゆきます
年 | 2004年 |
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時間 | 119分 |
監督 | 土井裕泰 |
亡くなった妻が1年後の雨の季節に夫と息子の前に帰ってくる…再び始まる家族の幸福な時間。しかしその奇跡の時間には限りがあった…。
原作は市川拓司の同名の小説。読んだことはないのですが、ファンタジー?と思わせる内容にひかれて一度見てみたいと思っていた映画。
「見てよかった!」と思いました。大正解。そうだよ、こんなお話が見たかったんだよ~~という欲求がかなえられて大満足の映画でした。純愛ドラマと言えると思いますが、その描き方が素敵なんですよね。途中の描写の美しさもさることながら、全てを知った時の彼女の決意と行動に胸を打たれ、涙してしまいました。心洗われることうけあい。
それだけでなく、一見ファンタジーを思わせるような設定ながら、なぜ亡くなった人が1年後に現れることが出来たのか、その理由付けもちゃんと出来ているところにも個人的に感動。最後まで見ると分かるのですがこれはファンタジーではなくて、正しくはSFです。それも正統派の(ここは未見の人はネタバレしないで見て欲しいので詳しくは書きません)。私は奇跡の類をファンタジーで片付けてしまうのはあまり好きじゃないので、その点でもすごくよかったですね。
ああ、そうか、だから日記をタイムカプセルに入れたのか。未来に読んでもらうために。そしてその時が来るまで真実を封印しておくために。ラストの演出がきれいに決まっていて、ぐっと来ましたです。おすすめの一作。