バック・トゥ・ザ・フューチャー
年 | 1985年 |
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時間 | 116分 |
監督 | ロバート・ゼメキス |
舞台は1985年。高校生のマーティは変な発明ばかりしている科学者のドクと仲良し。ある日ドクが発明したタイムマシン、デロリアン号で1955年にタイムトラベルしてしまうが、その時自分の母になるはずのロレインに出会ってしまう。このままでは未来が狂い、自分が生まれてこなくなる!? マーティはこの危機を解決できるのか!?
バック・トゥ・ザ・フューチャー、大好きです! もちろん映画館で見ています。再放送があると、話を知っていてもまた見てしまうほど。タイムマシンのSFものなのですが、ユーモアにもあふれ、笑いながらハラハラドキドキさせてくれてコメディ要素もたっぷり。この面白さは言葉でなんか語れないですね。ただもう見てくれよな!としか言いようがないです。後年、念願のBDボックスを入手しました。
タイムマシンで色々な時代に行けたら…まさに夢ですよね。この作品はその夢を叶えてくれる。しかし夢の裏には危険もいっぱい!? あろうことか母になるはずのロレインが自分に惚れてしまった。このままでは父と母が結ばれず、自分が生まれて来なくなる存在の危機が…! 母と父を正しく結びつけるためにマーティの奮戦が始まります。タイムトラベルで起こりがちな問題を具体的なラブコメで見せてくれるので誰でも楽しく話に入れると思います。1955年の世界で1985年感覚のマーティが巻き起こすハプニング小ネタもいっぱいあって笑わせてくれます。
脚本だけでなく役者もいい。マーティとドクはまさにはまり役。このコンビあってこそのバック・トゥ・ザ・フューチャーだと思えます。息子に惚れちゃうマーティの母ロレインも傑作(笑。気弱なジョージ、ガキ大将のビフも役にはまって話を盛り上げてくれる。そしてタイムマシンになるデロリアンの魅力も大きい。車のタイムトラベルのタイヤ跡が火の形で残るのがとても印象的で好き。
しかし問題は1955年にはデロリアンを動かせる燃料がないこと。1955年のドクと協力してどうやってデロリアンを未来(1985年)に戻すのか奮戦するところも見ものです。
<ネタバレ>
当時はこれが一般的だった同じ時間軸によるタイムトラベル。同じ時間軸なので過去を変えたらそれが未来に影響します。デロリアンをタイムマシンに改造して時間旅行しようとしていたのはドク(ブラウン博士)だったが、騙されたリビア人が仕返しに来てドクは撃たれ、逃げるためにデロリアンに乗り込んだマーティは図らずもセットされていた1955年に飛んでしまう。しかも燃料を使い果たして、このままでは未来に戻れない。1955年のドクを訪ねることにしたマーティですが、ここでさっそく未来の父と母に出くわしてしまい、過去改竄の危機に。
今作ではアクシデントで過去に飛んだわけなので、過去を変えるのではなく、いかにして過去を変えずに未来を守るかに重点が置かれます。なお今作のタイムルールでは結ばれるまでの経路が少し変わっても、生まれる子どもは変わらない(同じ子が生まれる)ようです。タイムトラベルもののポイントはルールに間違いがあるかどうかではなく、決めたルールを守ることにあります。
このシリーズでは写真が効果的に使われてますね。未来への影響の度合いが写真で測れるようになってる。写真から兄や姉がだんだん消えていくことで、ロレインとジョージが結ばれる可能性が示される。3人とも消えないうちはまだ可能性が残っていると言うこと。深海パーティの下りはマーティのノリ過ぎ演奏は笑うけど、写真との連動でなかなかハラハラさせてくれました。
時計台と落雷を使った未来への帰還も危機の連続でハラハラしっぱなしで見入らせてくれました。未来を知ってはいけないと主張していたドクがマーティの手紙を読んでくれたのは観客にとっても嬉しいことですが、もしかしたら気付いてたのかもしれませんね、マーティが過去の両親に関わったことでちょっぴり未来が変わることに。
マーティは1995年に戻れてドクも助かって無事大団円! …なのですが、話はこれでは終わらないのだった…。再びデロリアンで未来へ向かうマーティ。PART2へ続く。