スーパーガール
年 | 1984年 |
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時間 | 125分 |
監督 | ヤノット・シュワルツ |
滅びた惑星クリプトンの生き残りは別の場所にアルゴ・シティを築いた。そこに住むスーパーマンのいとこカーラは、ある日シティのエネルギー源であるオメガへドロンを宇宙の彼方に飛ばしてしまう。このままでは数日内にアルゴ・シティは滅ぶ。カーラはオメガへドロンを追いスーパーガールとなって地球に降り立つ。だがオメガへドロンは既に魔女セリーナに拾われており、セリーナはその力で地球を征服しようとしていた──。
スーパーガール大好きです! 誰が何を言おうと、私はスーパーガールが大好きです。だって面白いんだもん! これも公開時に映画館で見ています。スーパーガールにはスーパーマンとはまた違う魅力があります。女の子が守られる側から守る側になる。それだけでも意義があります。そしてこの作品はその点に関しては十分な描写をしてくれていると思っています。
スーパーガールの飛ぶ姿は可憐で美しい。憧れます。確かに飛ぶシーン以外の特撮はちゃちなところはありますけど、アルゴ・シティのセットは安っぽいけど、スケール感は乏しいけど、設定にも突っ込みどころはいっぱいあるけど、でもそれがどうした! 自分たちの世界を守るために頑張るスーパーガールの姿は素敵なのです。
敵役の魔女セリーナのブッ飛んだキャラも魅力的。魔女なのに貧乏で電気・ガスの心配をしたり、オメガへドロンを闇の力と思い込んだり、一目惚れした男に一途だったり、この程度で世界征服を夢見てたり、もう怖いというよりかわいい(笑。しかしさすがフェイ・ダナウェイ、こんなキャラでもその存在感は見る者を圧倒する(そのギャップがまた魅力)。実はセリーナも好きなんです。
スーパーガールもセリーナも女性として溜飲を下げてくれるようなところがあるんですよね。だから見ていて気持ちがいい。私の好きなコミカル路線なのもいい。2人が取り合うイーサンなんて笑える、笑える。大作感がなくてもいいじゃないか、小さな世界でもいいじゃないか、細かいところなんか気にせず、2大スーパー女子の戦いをただただ楽しめばいい作品。
人物設定にはいろいろサービスもあり。カーラは地球ではリンダという名で女子学生なんですけど、寮のルームメイトがロイス・レインの従姉妹という設定。しかも彼女はデイリープラネットのジミーと付き合っているという設定なので、ジミーも出て来ます。もちろんスーパーマンのジミーと同じ役者です。スーパーマン本人は平和使者として地球を離れて留守という設定ですが、ポスターで登場。