スーパーマンIV / 最強の敵
年 | 1987年 |
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時間 | 93分 |
監督 | シドニー・J・フューリー |
核軍縮交渉が中断し世界に核の脅威が広がった。スーパーマンは少年の願いに応えて世界中の核ミサイルを集めて太陽に廃棄し、世界を核の恐怖から救う。だが甥の助けで脱獄したレックス・ルーサーが、スーパーマンの髪の毛から培養した細胞を核ミサイルの1つに仕込んでおり、そこからニュークリアマンが誕生する。スーパーマンのDNAを元に太陽から生まれたニュークリアマンは最強の敵となってスーパーマンの前に立ちはだかるのだった。
クリフトファー・リーブは洋画で初めてファンになった俳優です。だからIVも彼のために映画館に足を運びました。核廃棄と世界の平和を願うスーパーマンの演説はそのままクリストファー・リーブのメッセージでありましょう。公開時はスーパーマンでこういうことやるの?だったシーンもリーブ亡き今はスーパーマンというよりはリーブの願いとして見てあげたい。
<ネタバレ?>
今回はデイリー・プラネットの新オーナーの娘レイシーが新キャラとして登場し、ロイスとダブルヒロインみたいになります(IIIで編集長の秘書になったラナはどうした?というのは置いておく;)。ロイス・レイシー・クラーク・スーパーマンの4人で繰り広げるダブルデートは滑稽で面白い。クラークとスーパーマンが入れ替わり立ち替わり無理矢理4人デートを成立させようと奮戦するところは見もの。
ただニュークリアマンがパワーだけでおつむ空っぽという設定なので、最強の敵というよりは最凶の猛獣ですね、これでは。弱点が最初からハッキリし過ぎているので(太陽の光が当たらないと固まって動かなくなる)、そんなに怖く感じない。悪巧みできるほどの知能がないので、暴れる理由も「レイシーに一目惚れした→彼女欲しいv」なので脅威も何も…。特撮の質も前3作より落ちてるのでそこは残念ですが、クリストファー・リーブのスーパーマンが見られる最後の作品と思えばそれすらも愛おしくなる。
夢をくれてありがとう、クリストファー・リーブ。あなたのスーパーマンが大好きでした。
ありがとう、スーパーマン、
クリストファー・リーブよ、永遠なれ───。