スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

2005年
時間 140分
監督 ジョージ・ルーカス

世はクローン大戦に突入していた。アナキンとオビ=ワンは敵対勢力に誘拐されたパルパティーン最高議長を救出するが、共和国では疑惑が渦巻き、アナキンは議長とジェダイ協議会の板挟みになる。そしてオビ=ワンがグリーバス将軍討伐に出かけている間に、ついにシスの最終作戦が起動するのだった──。

ついに新3部作も完結に。共和国が崩壊し銀河帝国が誕生、シスが皇帝に。メカのデザインが4に似てきたり、パドメの髪型がレイアと同じになるシーンがあったりして、だんだん時代が4に近づいてきていることを思わせてくれます。今回もセーバー戦いっぱいあります。ヨーダvsシス、アナキンvsオビ=ワン、ファンが見てみたいと思った組み合わせで存分にアクションしてくれます。終盤に向けて対になるエピを平行して見せてくる演出は上手いと思う。死と再生、誕生をピタリとはめてくるところも。お話も見事に4へつながってくれて、3を見た後では4以降の印象がこれまでとは変わってきます。

<ネタバレ>

十数年の準備期間を経て、ついにシスがその正体を現します。シスは1で最高議長の座を手にし、元老院を牛耳ることに成功。この時シスは同郷で自分を信頼していたパドメを巧みに利用しました。そして共和国のためと偽りジェダイを騙ってカミーノにクローン兵を発注。2では軍反対派のパドメを遠ざけた隙に議長が大権を持つことを承認させ、投票を行わずに軍隊の所持を実現。完成したクローン軍隊を従えます。そして3ではかねてから目を付けていた若者を弟子にするため策を弄し、暗黒面に落とすことに成功。そう、パルパティーンがシスの暗黒卿だったのです。すぐ側にいたヨーダでさえ気付かなかったのだから、アナキンがイチコロにされたのもやむなしと思えます。

アナキンは愛情深い人間ですが、そこをシスに突かれてしまう。パドメの死を予知したアナキンは、同じく予知していながら母を助けられなかった後悔からパドメだけは何としても助けたいと思う。アナキンはヨーダに相談するが、運命を受け入れよというヨーダの回答はアナキンが期待するものではなかった。そこへフォースのダークサイドならパドメを助けられるとしきりに囁くパルパティーン議長。それでも何とか自制して評議会にパルパティーンを引き渡すアナキンだが、とうとう誘惑に勝てなくて──。この辺の展開はそうなると分かって見ていても辛いですね。終盤なんて公開時、映画館でボロ泣きしてしまいましたよー。

<以下は6のネタバレにもなっているので注意>

ところで、アナキンがシスを選ぶ場面、6のルークのシーンと対になってますね。どちらでもアナキンは「選択」を迫られる。3ではパドメへの愛ゆえにパルパティーンを選んでしまうアナキン。そのアナキンが6で皇帝(パルパティーン)ではなくルークを選ぶ。6を見た当時は、今まで悪の象徴として君臨してきたダース・ベイダーが突然コロッと変わって(そう見えた)ルーク(息子への情愛)を選ぶのはちょっと?だったんですが、3を見た後ではそうではなかったんだ、あれは必然だったんだと分かった気がします。

アナキンにルークは殺せません。ダークサイドに身を投じてまでもアナキンが守りたかったものはパドメの命、そしてお腹の子ども。アナキンは子どもが産まれるのを楽しみにしていました。パドメは救えなかったけど、子どもは救えるとしたら──? 子どもを見殺しにしたらそれはアナキンが守りたかったものを否定することになる。それだけは出来ない。アナキンには出来ない。それが6のアナキンの救いとラストへつながっていく。お見事です。

余談。3でも6でもアナキンの選択は「妻」「子ども」、つまり「愛」でした。その点ではアナキンはぶれていない。終始一貫して愛する者を「選択」する、それがアナキンです。そこが皇帝の読み違えた所だったのでしょうね。だからルークはそこに賭けたのです。ベイダーの中のアナキンに。

かくしてここに1~6を通してアナキン・スカイウォーカーの壮大な一代記が完成したのだった──。

私は4から入った世代なので、まずはルークの物語を楽しんで、その後アナキンの物語を知る、という道を辿りました。4を見た当時はこんなお話になるなんて想像もつかなかった。全部見終わるまでに27年かかったことになりますね。思い入れが深くなるのもしかたのないことかと思います。

長い間、楽しませてくれてありがとう。この壮大な物語にリアルタイムで付き合ってこれた幸運に感謝です。

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