ウエストワールド シーズン1 [第8話]
年 | 2016年 |
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話数 | 全10話 |
制作 | ブライアン・バーク、J・J・エイブラムス他 |
ウエストワールド シーズン1 第8話の覚え書きと感想です。以下全てネタバレですのでご注意。
主な登場人物
[ホスト]
ドロレス・アバナシー:農場の娘。ウィリアムと同行中。
テディ:ドロレスの恋人。黒服の男と同行。
メイヴ:娼館の女主人。
クレメンタイン:メイヴの娼館で働く娼婦。
エル・ラゾ/ローレンス:無法者。ウィリアムと同行。
アンジェラ:ワイアットの手下。
[ゲスト]
黒服の男:ウエストワールドに30年通っている。
ウィリアム:ウエストワールドに訪れた若い客。
ローガン:ウィリアムの友人でウエストワールド常連客。
[管理側]
ロバート・フォード:ウエストワールド創設者。
バーナード・ロウ:パークのプログラム責任者。
テレサ・カレン:パークの責任者の1人。
フェリックス:パークの技術者。メイヴと接触。
シルベスター:パークの技術者。メイヴと接触。
リー・サイズモア:パークのシナリオ担当者。
シャーロット・ヘイル:デロス社の取締役
スタッブス:パークの保安担当。
第8話「Trance Decay」
ドロレスの故郷という場所に着くウィリアムたちだが、そこへ彼らを追っていたローガンが姿を現す。フォードはテレサに罪を着せて始末し、バーナードを復帰させて経営陣の策略をかわす。メイヴは外へ出るために安全装置を外させ、ホストを動かせる管理権限まで手に入れるが、仲間を集めようとした矢先に古い記憶が蘇り管理側に異常を察知されてしまう。そして黒服の男は自分の過去を語り始めるのだった…。
ウィリアムたちは波打ち際で倒れていた男から列車襲撃はローガンの差し金だったことを知ります。パライソの町で捕まったローガンを見捨ててドロレスと逃避行に出たウィリアムだけど、ここはテーマパーク、お客様をあのままにしておくはずがない。そこは上手くシナリオを回してローガンにも新しい展開を提供したのだと思われます。ホストは客の都合に合わせてくれても、客どうしはそうはいかないですよねえ。
そしてドロレスのフラッシュバックも更に激しさを増していく…。ウィリアムと一緒の時のドロレスはズボン姿だから、青いドレス姿のドロレスは回想だと分かる。教会の残骸しかない荒野が回想の中では白い教会のある町になっている。ダンスの指導を受けているホストたち。その中にはメイヴもいる。そこが一転して銃撃の現場に。回想の中で自殺しようとするドロレス──そこでウィリアムに止められて回想から覚めるドロレス。アーノルドがドロレスに何かを思い出させようとしている?
そう言えばメイヴもコード書き換えの時、気になることを言ってましたね。自分の中には眠っている部分があると。それもアーノルドと関係ある?
フォードはデータ流出の件も模擬実験のいかさまも全てテレサのせいにして幕を引く。しかもそれを理由にテレサが責任者だった品質管理部の権限まで制限するというおまけ付きで。辛いのはバーナードです。フォードに創られた以上、フォードの"命令"には逆らえない。これもフォードの差し金だったのかも知れないけど、テレサとバーナードは男女の関係を持っていた。愛する女性を手にかけさせられて苦しむバーナードにフォードは辛い記憶消去と引き換えに証拠隠滅の後始末を命じる。バーナードは過去にも同じようなことをさせられてきたのではないかと思う。うーむ。
テレサは事故死で処理され、シャーロットは倉庫で保管されていたホスト(アバナシー)に園内のデータを保存して密かにパークの外へ出すようリーに指示。シャーロットの企みは上手くいくのか。シャーロット(経営側)VSフォードの対決が激化していく感じであります。
黒服の男の過去も少し分かってきます。何か大きな企業の偉い人みたい。フォードとも知り合いだったし、5話でウエストワールドが潰れかけた時も自分のおかげで潰れなかったと言ってたので、関係者か。妻の自殺と娘との関係、自分が何者か確かめたくてウエストワールドに来ていると。フォードのゲームでは物足りない、もっと深遠なアーノルドのゲームがあるはずと。彼がそう思うのはホストの母子を手にかけた時に迷路が出現したから。その母子がメイヴ──ここで、メイヴの回想と話がつながる。メイヴは外に出るためにヘクターを待っていたが、生々しい記憶の再生に体が反応してしまい、異常を察知される。メイヴは1話のドロレスの父よりもっと危ない行動を繰り返していたが、これまでバレずに来れていた。しかしついに…!?