トゥームレイダー
年 | 2001年 |
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時間 | 100分 |
監督 | サイモン・ウェスト |
冒険家のララ・クラフトは屋敷の隠し部屋から謎の時計を発見する。行方不明になった父から届いた手紙によると、5000年に1回惑星直列が起きる時、"光のトライアングル"を持つ者は時を支配する力を得ると言う──。2ヶ所に隠されたトライアングルの欠片を探しに行くララだが、秘密結社イルミナティもトライアングルを探していた。
何だかよく分からないけど(だって説明ないんだもん、元はゲームらしいのでゲームを知ってる人には説明不要の前提で作られてるんですかね?)大金持ちらしくて大邸宅に住んでるララは世界各地で遺跡を発掘するトレジャーハンターらしい。子どもの時に父がいなくなったので父への想いは強いものがあるようです。が、そういうところは内に秘めてクールにアクションするのがかっこいい。強いお姉さん好きには楽しい作品。
のっけからアクションの連続で、全編ほぼこの調子なので、アクションが売りなのは明白。こういう作品は「突っ込んだら負け」です。ひたすらララお姉様の大胆で素敵なアクションを心ゆくまで堪能しましょう~。世界を駆け巡るトレジャーハンターらしく、舞台もカンボジア、ヴェニス、シベリアと幅広い。公開時は惑星直列が話題になってたのかな? 惑星直列にロマンを絡めた設定を作ってます。これも難しく考えては駄目、素直に設定に乗っかって、ワクワクドキドキしましょう~。
舞台セットがけっこう作り込まれている感じで、ララの大邸宅、カンボジアの遺跡、シベリアのデッドゾーンなどどれも見応えあって楽しいです。CG部分も多いと思うけど、2001年の作品なので実写やセットもけっこうあったんじゃないかな。どの舞台もアクション向きに設計されてて、ララたちの動きも立体的で360度あらゆる方向から攻めてきてくれるのがいい。頭空っぽにしてリフレッシュするのにいい作品。
<ネタバレ>
ララの見つけた時計はトライアングルの破片を見つける「鍵」になっていた。お父さん、"光のトライアングル"に随分詳しいですねと思っていたら、実はお父さんもイルミナティの一員だったのね。でもイルミナティの野望に賛同できず結社を裏切ったということらしい。ララの冒険の旅はそのまま「父の謎」を追う旅にもなっていました。父は最初から「トライアングルは破壊せよ」と言い遺していたけど、父に会いたいララには過去を変えられるトライアングルの力は心惹かれるものだった。
イルミナティはトライアングルで時間を支配しようとしていたが、ララは亡くなった父に会いたかった。イルミナティのパウエルと死闘の末、トライアングルの争奪戦に勝ったララは過去の父に会うが、父に「過去を変えてはいけない」と諭される。結局ララは時を支配する力をあきらめ、トライアングルを破壊する。でもポリシーなさそうな彼氏は助けてましたね(笑。ララを口説いたかと思えばパウエルの側についたり、あんた誰の味方なのよと言いたい男でも死なれるのは嫌だったのかしら。
ところでララの屋敷(の庭の車)に住んでたブライスってどういう関係の人だったんだろ。ロボット作ったりしててメカに詳しそうだったけど、プログラマーとして働いてたのかしら。最初の大型ロボット、動きが本気過ぎて一瞬仮想世界での訓練?と思ったけど、きっちりリアルの訓練だったのですね。ララにぶっ壊されてからはなんだか可愛く思えるようになりました(笑。
ラストのララのスカート姿に執事のヒラリーがびっくりしてたけど、あれは父への想いに一区切りつけられたことを表しているとも思うので、そんなに驚かないであげて下さいねー。どんな格好をしてもやっぱりララはララだったし。そこがいいんですが。