怪獣総進撃

1968年
時間 89分
監督 本多猪四郎

小笠原諸島に怪獣ランドが作られ、怪獣たちはそこで管理され世界が怪獣に襲われる心配はなくなったはずだった。が、ある日突然怪獣ランドと連絡が取れなくなり、怪獣ランドにいるはずの怪獣たちが世界中に出現。調査のため月基地から地球に戻った山辺たちはキラアク星人が地球侵略のために怪獣たちを放ったことを知る。地球はキラアク星人のものになってしまうのか!?

子どもの時に映画館で見た思い出のゴジラ作品の1つ。自分の中では今作が一番心に残っており、ゴジラ作品の中でも1番好きでした。そりゃもう11体もの怪獣が登場して画面いっぱいに暴れてくれるんですものね、理屈抜きで面白かったんだと思います。あと(多分映画館で買ってもらったんだと思う)漫画小冊子のおかげも大きい。映画は1回見たら終わりだけど(当時は、特に親に見せてもらった立場の子どもとしては)、漫画本は家に帰ってからも何回でも繰り返し読める。漫画を読む度に記憶が反芻されて、自分の中でイメージが更に大きくなっていって、他の作品より上の位置に定着したのだろうと思います。

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これが「怪獣総進撃」の漫画冊子。32頁に収めるためにストーリーは多少端折られたり変更されたりしてますが、自分の中で記憶を固めるには十分でした。愛読?のおかげでボロボロの上、年月で変色してはいますが、今となっては貴重な宝物です。

日本映画専門チャンネルで4Kリマスター版を流してくれたので久しぶりの再会を果たしました。けど大人になってから見ると意外に人間パートが多かったんだなあと気付く。怪獣プロレスよりキラアク星人VS地球人の方に力が入っていたような。怪獣たちも数が増えた分、個々のキャラ立ちは薄くなった感じで、設定や展開に突っ込みどころもけっこうあり。それでも1番心に残るのだから、子どもには「怪獣がいっぱい」に勝るものはないのかもしれません。以下、今作登場の11怪獣たち。

ゴジラ

もうすっかり怪獣王ですね。怪獣ランドがキラアク星人に制圧された後、ニューヨークに出現、そこから日本へ移動。ゴロザウルスと会話してるふうな箇所がある。

ミニラ

「ゴジラの息子」で初登場、今作が2回目。放射熱線はまだパパには及びませんネ、練習頑張れ。

ラドン

もはやゴジラの盟友であろう。単体作品もあるキャラだから活躍場面も多い。モスクワに登場後、日本へ移動。

モスラ

子どもの時は何の疑問も抱かずに見てたけど、今見ると「インファント島の守りはどうした!?」と突っ込まずにはおられない(笑。北京に現れた後、日本に移動。

ゴロザウルス

初出は「キングコングの逆襲」。パリの凱旋門を破壊、その後日本に移動。意外に(失礼)活躍場面は多い。ラドンが空担当なので、地上の肉弾戦ではゴロザウルスがゴジラと組む感じ。

アンギラス

日本決戦で姿を見せ、なかなか活躍。キングギドラ戦のメイン要員の1匹。

クモンガ

個人的に好きです。容姿が特徴的だし、糸吐くし。出てきてくれるだけでアガる(笑。

マンダ

ヘビ型怪獣。巻き付いて破壊する特徴的な怪獣なので、もっと活躍してくれたら面白かったのに怪獣の数が多すぎたですかね。

バラゴン

地底怪獣と紹介される割には数合わせ要員的なところがあった…。

バラン

最後に一瞬映っただけのような…。決戦の時どこにいた??

キングギドラ

今度はキラアク星人の手下ですか。今回は相手が多すぎたですかね。

<ネタバレ>

キラアク星人が冷えると岩になるのは斬新なアイデアで子ども心にも強烈でした。彼女らはあれからどうなったのかな。今も岩のまま不死の命をつないでいるのだろうか…と思うと想像力をかき立てられる。

怪獣ランドも子ども心をワクワクさせてくれるいい発想。もっと掘り下げればジュラシックワールドみたいな展開にも出来ただろうなと思うと、これも想像が膨らみます。怪獣ランドツアーとか夢想しちゃう。今作の魅力って、見た者の中で夢の世界を膨らませる余地があるところかもしれない。怪獣たちのお祭りを楽しみましょう。