ゴジラ FINAL WARS

2004年
時間 125分
監督 北村龍平

南極で眠るゴジラに備えて地球防衛軍はミュータントによるM機関を育成していた。北海道沖で未知の怪獣が発見されてから世界中で怪獣たちが暴れ始め、X星人が現れる。X星人は未知の怪獣ガイガンを目覚めさせ、地球を襲わせる。この危機に立ち向かえるのはゴジラしかいない。轟天号は南極へ向かいミサイルでゴジラを復活させ、ガイガンへ向かわせる。だがX星人はモンスターXを召喚、ここに地球の命運をかけた戦いが幕を開けた──。

映画館で鑑賞。全体に1968年の怪獣総進撃を彷彿とさせるようなノリとチープさを感じさせる作品でした。東宝のマークが古かったのも狙ってやったもよう。そのせいか、ミレニアム時代のゴジラで育った人には馴染めないところがあったかもしれませんが、私にとってはまさに「ゴジラ」でしたね。そう、子どもの頃見た、あの「ゴジラ」がそこにいました。

その一方で今の感覚も入れてるから、単なるリメイクふうや懐古主義にもなっておらず、新しい感覚のゴジラになっていたと思います。ミュータント軍団にはさすがに笑ってしまいましたが(一瞬、見る映画を間違えたかと思った)、物語が終ってみたら、ちゃんと存在する理由と必然性があり、クライマックスへの伏線として機能していました。最初は疑問だったミニラの登場にも理由と役割があって納得。ああ見えても物語としてはきちんと構成されていたと思います。

ゴジラシリーズには昭和29年から始まる長い歴史があり、それぞれの時代で様々な解釈による多様なゴジラが作られてきたので、いつどの時代のゴジラに出会ったかで、ゴジラへの印象や思い入れは違ってくると思います。高度成長期時代にゴジラと出会った子どもたちにとって、ゴジラはヒーローだった。ゴジラ自身は自分の本能に忠実に動いているだけに過ぎない。でもそれが結果として宇宙からの侵略者から地球を救う。強いぞ、ゴジラ、ぼくらのゴジラ! そんな懐かしさと嬉しさも感じさせてくれる映画でした。

もちろんゴジラ本体はちゃんと怖い存在として描いているので、ゴジラの基本も外してはいないと思います。「怖い」ゴジラも「ぼくらのヒーロー」なゴジラも上手く1つに収めこんで上手に束ねたなあと思います。平成シリーズの重さにはちょっと飽きていた頃だったので、アクションを主体としたエンターテイメントな作りには個人的にはOK。何も考えず、童心にかえって楽しめばよいと思います。海外ロケも贅沢だった…。

ラストも全然ファイナルらしくなかったけど、それもまたいいんじゃないかと。終るのは「映画」であって、ゴジラが終るわけじゃないんだから。そんなふうに思える終わり方でよかったなと。

☆以下は愛ある?突っ込みを~(ネタバレかも)。
・モスラの幼虫が出てこなかった~。
・ゴードン大佐がモーフィアスみたいだった(笑)というか、人間シーンマトリックス。
・ガイガンデザイン違う~でも有名な腹カッターは健在でしたね。
・へドラ一瞬でやられ役(哀)。
・ラドン速過ぎ、ていうか怪獣たち全体に軽くないですか。
・アメリカ版ゴジラは一字減らされて「ジラ」…。
・あれはキングギドラですよね?
・クモンガの糸はあんまりだろう(泣)出来れば今からでも撮り直してくれ~。
・安っぽいぞX星人の宇宙船。
・スター・ウォーズ入ってるんですが…。

でもゴジラさえ見られれば全て許すのがファンです(笑。

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チュータ
Author:TAEKO
洋画・SFを中心に映画や本の感想をきままに書いてます。ネタバレあり。...more≫

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