サイボーグ009 怪獣戦争

サイボーグ009 怪獣戦争 DVD

1967年
時間 60分
監督 芹川有吾

ブラックゴーストが復活し、超音波であらゆるものを破壊する謎の怪獣が世界を襲い始めた。ゼロゼロナンバーサイボーグたちは再び結集し、ブラックゴーストとの戦いが始まる。両親をブラックゴーストに殺されたと訴える若い女性ヘレナがドルフィン号に密航して009たちと行動を共にすることになるのだが…。

009映画2作目作品。これも映画館では見ておらず、後年スカパーの東映チャンネルで流してくれたのを録画して見ることが出来た作品。1作目と同じく時々地上波などで見る機会はあったものの、CMカットに左右切れでまともに鑑賞できていたとは言いがたい状況でした。ノーカット版を見られたのはスカパーが初めてです。

新ヒロインが登場。昭和40年代の絵柄とは言え、ヘレナは美しいです。ヘレナの声は市原悦子が担当。ちなみに「太陽の王子 ホルスの大冒険」のヒロイン、ヒルダも市原悦子です。この頃の市原悦子は東映動画によく出てますね。若い頃の市原悦子のお声が聞ける貴重なアニメの1つでもあります。

アニメで001の超能力が発動するのも今作から。しかし009の加速装置は前作も今作も使われてないようです。それっぽくビュンビュン走るシーンはあるけど、「加速装置!」とは言ってないし。話は原作のミュートスサイボーグ編と地下帝国ヨミ編が混ざった感じ。それぞれから拾ったエピソードをつなげて映画オリジナルの展開にしているので、ラストは原作ヨミ編とは違っています(009&002はありません~)。

ところで009たちの乗ったドルフィン号が途中ですれ違うのは「レインボー戦隊ロビン」ですね。調べてみたらちょうど今作公開中にテレビで放映中だったようです。劇場映画で番宣してたのか…(^^;。私は「レインボー戦隊ロビン」は見たことがないのですが、知ってる人には懐かしいのかも。

<ネタバレ>

ヘレナはミュートスサイボーグ編のヘレナと地下帝国ヨミ編のヘレンが混ざったようなキャラ。ということで、もちろんブラックゴーストのスパイとして009たちのところに潜入する役どころで、正体がバレてからはサイボーグ0010として009と渡り合う敵キャラに。って、え、0010!? 原作の0010は今作では0011になり、ミュートスサイボーグ編のヘレナが0010になってます。ヘレナが009に正体を見破られて本当の姿を現すところは美しい。009、一瞬見惚れてましたね!? 正体バレしてからは原作のヘレナそのまんまで、いったんは戦うも負けてからはブラックゴーストを裏切り009たちを助けて命果てる。当時の子どもたちにも印象に残ったキャラじゃないかな。

最初の映画2作のジョーは1979年のテレビシリーズ以降に見られるような甘い性格ではありませんが、女の子に優しいところは出てきてます。が、今作ではヘレナへを庇う役割はむしろ006の方が担ってた感じ。「眼が澄んでたから悪い子じゃない」と終始言ってましたからね。

決戦の舞台は地下のブラックゴースト基地。この辺はヨミ編からのイメージと思われます。しかし基地がギリシャ神殿風になっているところはミュートスサイボーグ編のイメージか。ミュートス編のアトラスがアキレスと名前を変えて登場。これはアキレス腱を弱点にするためですね。ラストの決戦で008が口から水を放出したのにはびっくりしたわ…そんな技あった!?

昔の作品ですが、リマスター版なら画もきれい。前作も含めて東映チャンネルで4Kリマスター版を録画できたのはラッキーでした。

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