スターシップ・トゥルーパーズ3

2008年
時間 105分
監督 エド・ニューマイヤー
制作総指揮 ポール・バーホーベン

アラクニド(バグズ)との戦いは泥沼化し、世界は第2次バグズ大戦へと突入していた。ジョニー・リコ大佐が指揮していたロク・サン星の軍事援助司令部にアノーキ総司令官が訪れ、ジョニーは総司令官に同行した旧友ハウザー将軍と再会するが、予期せぬ事態が勃発。その裏には驚くべきバグズの企みがあった──。戦争だけでなく宗教も絡めて風刺を行うシリーズ3作目。

昆虫型エイリアンとの戦いを描くシリーズ3作目。予算的には1作目ほどではなくても前作よりは多かったようで、宇宙シーンもそこそこ復活。時系列的にも2作目の後の出来事となっているようです。今作では1作目の主人公、ジョニー・リコが復活。もうすっかり立派な大佐ですねー。ジョニーの旧友2人はカルメンとカールではなく、ディックス・ハウザー将軍とローラ・ベック艦長。1作目のあと知り合った人たちかな。ローラはハウザーの恋人という設定だし。

地球連邦軍のPR放送も滑稽度が更に増してます。歌って踊る人気アイドル総司令官って何なのよ(笑。総司令官のステージは関連グッズも盛況なメディアミックス展開、戦争がすっかりエンターテイメント化してます。そんな実戦では役に立ちそうにない総司令官が訪れた時に大量のバグズが突入してきたからさあ大変。バグズと戦うジョニーやハウザーを残して、ローラは総司令官をロク・サン星から退避させますが…。

今作では戦争だけでなく宗教も絡めてきてます。長く続く戦争で宗教が復活し、軍の中にも神を信仰する人が出て来る。総司令官とローラ一行の宗教への反応には笑う。だけど今作を見てると、軍を信じるか、神を信じるか、どちらも同じようなものに思えてくる。スターシップ・トゥルーパーズ世界で繰り広げられる軍への忠誠心そのものが「軍信仰」という宗教にもなってますよねえ。

なお終盤でジョニーが"あるもの"で活躍しますので、それは乞うご期待!?

<ネタバレ>

序盤では軍の権威を振りかざし、器の小ささを披露していたハウザー将軍ですが、さすがに愛する人の危機では軍よりローラを選ぶことに。自分で陥れたジョニーを頼るのも都合よすぎですが、ローラのためにメンツを捨てたところは認めてあげよう。

ロク・サン基地は電気柵に守られていたが、何故か電気が止まってバグズの侵入を許し壊滅。アノーキ総司令官はローラの戦艦でロク・サンを離れるが、ワープ中の事故で艦は墜落、ローラたちは脱出ポッドで惑星OM-1に不時着。だがローラたちのSOSはアノーキの後釜を狙う提督に握りつぶされる。ハウザーはローラを救出するためにジョニーを死刑から救い、パワードスーツ「マローダー」を与える。

軍に逆らったことでいったん捕まっちゃうハウザーですが、提督がアノーキを排除しようとしていた本当の理由を知ってびっくり。アノーキもサイキックだったのですが、頭脳バグ(1作目で捕まったヤツ)と交流し過ぎてベヒモコイタル(バグの大ボス)を信仰するようになってしまっていたのでした。ロク・サンの電気柵を無効にしたのも、バグに洗脳されたアノーキの仕業だったと言う…。

ローラの艦がOM-1に墜落したのは、そこがアノーキの目的地だったからですね。アノーキの信じる神ベヒモコイタルに会うために。ここで繰り広げられる信仰エピソードが滑稽過ぎて笑える。信心深いホリーはアノーキの神が自分の神と違うと知ったとたん態度豹変。違う神は許せないらしい。ローラはホリーの祈りを鬱陶しく思っていたが、窮地に陥った時、ホリーの祈りにジャストタイミングで降臨したマローダーに奇跡を感じて180度豹変、ホリーと一緒に猛烈に祈り出すようになる。この辺は観客側にはもうほとんどギャグです(^^;。

惑星を破壊すると言う冗談のようなQ爆弾でベヒモコイタルごとOM-1を葬る地球連邦軍ですが、バグズとの戦いをやめる気はない様子。人類の気持ちを1つにするためには戦いが続かないと困るのでしょうね。だから平和を訴える軍反対派は弾圧。アノーキはアレでしたが、バグズと和平交渉して終戦させたいという考えは分かる。その点ではアノーキの方がまともに見える不思議。洗脳されているのはジョニーもハウザーも同じだよ、相手が軍かバグズかだけの違いで。思考を奪って何か1つのこと(地球連邦軍とか神とかバグズとか)に信心させることが、どれだけ馬鹿馬鹿しくて滑稽であるかをよく描いてくれてました。私には今作も面白かったです。

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