ターミネーター2

1991年
時間 137分
154分(完全版)
監督 ジェームズ・キャメロン

前作から10年後。サラは警察病院で監視され、息子ジョンは養父母に預けられていた。そこへ再びターミネーターが未来からやってくる。今度はジョンを抹殺するために。だが未来のジョンも子どもの自分を守るために再プログラムしたターミネーターを送る。病院から脱走したサラと合流したジョンを巡って、2体のターミネーターが死闘を繰り広げる──。

「ターミネーター」の続編です。映画館で見たかどうか記憶がハッキリしないのですが、パンフレットがないのでテレビ放送もしくはレンタルで見たのかな? ともかくも液体金属の新ターミネーターT-1000の衝撃が凄くて、この記憶の残り方はリアルタイム(公開時)か遅くてもビデオ発売直後かどちらかなのは間違いないですね。今作もテレビ放送があった時に録画して、前作と同様長年VHSビデオで鑑賞し、その後BDを購入という流れです。

CGが見られるレベルになってきた頃の作品で、T-1000の流動変化表現はそれだけでも衝撃だった。こんな映像見たことない! 何事でも「初めて見る」はそれだけで価値を持つものです。しかも映像だけでなく物語もいい。前回は恐怖の敵だったターミネーターが今作では味方になる。味方になればこんな心強い味方もない。ジョンを抹殺しようとするターミネーターとジョンを守るターミネーターのバトルは前作にも増してパワーアップして熱い。

バトルアクションだけでなくジョンとターミネーターの交流がいいんですね。今回未来のジョンが送り込んだターミネーターは未来で捕獲され再プログラムされたもの。ジョンの命令を聞くようにプログラムされているので、少年ジョンとのやりとりが面白くてかわいい。少しずつ人間の感情を学んでいくターミネーターがまたよい。おかげで感情移入できてしまい、それゆえラストは泣けるという…。

なお前作では「機械」としか表現されてなかった敵は、今作でサイバーダイン社が開発したスカイネットと明らかになります。未来描写時に骨格ターミネーターが登場するのも今作から。

<ネタバレ>

映画冒頭で最初にタイムトラベルしてくるのはシュワちゃんのT-800。前作と同じような感じで登場。次に現れるのが液体金属のT-1000。警官の服を奪うので、以降警官スタイルがデフォに。この時点ではどちらが敵か味方か分かりません。今作の情報を全く仕入れない状態で初鑑賞すると、前作の記憶に一瞬惑わされてまたシュワちゃんに追われる!と思わせて実はシュワちゃんの方が味方だった!と驚けます。今時、T2ではシュワちゃんが味方だよーと知らずに今作を見る人はいない気がしますが一応ネタバレ扱いで(^^;。

で、今回の刺客T-1000ですが、これがほぼ無敵。液体金属なのでどんな姿にもなれるし、体の一部をナイフにするのもお手のもの。飛び道具にも爆発にも無問題。シュワちゃんがどれだけ撃ち込んでも体に穴開いてもバラバラになってもすぐ復活するしな…。どうやってやっつけたらいいんだ…となかなか絶望感を抱かせてくれます。

ところで、サラが脱走した警察病院ですが、上層部は本当は全部知った上でサラを拘束していたと思われます。工場から回収された前作T-800の腕とチップは最高機密。機密を知っているサラを放つわけにはいかないから、病気扱いにして外に出さないようにしていたのでしょう。そのチップはサイバーダイン社で保管されスカイネットに向けて開発が進んでいた。開発者はマイルズ・ダイソン。「審判の日」の悪夢にうなされていたサラはT-800からダイソンのことを聞き未来を変える決意をする。

サラたちの奮闘が実りスカイネットの開発資料は全て破棄できて、追いすがるT-1000も溶鉱炉に消える。ここでスカイネットを誕生させないために自ら溶鉱炉に消えるT-800は涙の感動ものです。シュワちゃんに号泣~。これでシュワちゃんファンも増えたに違いない。かく言う私もシュワちゃんファンです~。

ただ、これだとタイムパラドックスはどうなるのでしょう? スカイネットが生まれなければターミネーターもカイルも来ないしジョンも産まれない。ここで出来る解釈は2つ。1つはやっぱりスカイネットは生まれるというもの。もう1つはスカイネットが生まれない平行世界が誕生したというもの。ここはやっぱり、シュワちゃんの感動のラストのためにも平行世界だと思いたいところですが…?

アクションの迫力、まだ誰も見たことのない映像、そして感動の物語が見事にまとまり、そこに未来への警鐘も含んで素晴らしい作品が出来た。名作です。