マイティ・ソー / ダーク・ワールド
年 | 2013年 |
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時間 | 112分 |
監督 | アラン・テイラー |
遙か昔にアスガルドに倒された闇の軍団が目覚めた──。ロンドンで重力異常を調べていたジェーンは空間の境目に落ち、古から存在するパワー「エーテル」に寄生されてしまう。ジェーンの異常を察知したソーは彼女をアスガルドに連れて来るが、ジェーンの体内のエーテルを狙って闇の軍団のマレキスがアスガルドに侵攻してきた。ソーはジェーンとダークワールドへ行き、そこでマレキスを迎え撃つ作戦を立てるが…。
ソーの2作目ですが、アベンジャーズとも関係の深い作品です。2番目(ロキの杖を入れれば3番目?)のインフィニティストーンとなる「エーテル」が登場し、これが話の中心になります。アベンジャーズから1年後ということで、もしかしてアイアンマン3と時期が被っている? アイアンマン3の時、他のアベンジャーズたちはどうしてたの?と思ったけど、ソーはこちらの事件で忙しかったということですね。
舞台はロンドン、アスガルド、スヴァルトアールヴヘイム(ダーク・ワールド)を行き来します。アスガルドでは5000年に1回9つの世界が並ぶと言われていて(惑星直列)、その時世界の境目がなくなるそうな。ミッドガルド(地球)ではその中心になるのがロンドンのグリニッジという設定。重力異常もその影響。ロンドンでのソーとジェーンたちの共闘は面白い。
そして今回はなんと、ロキ様が大活躍! それはやっぱり一筋縄ではいかないお方らしく色々ありますが、でも大活躍なのよ! ロキファンが増えそうです(笑。敵がマレキスと最初からハッキリしてる分、今作ではロキの話への関わり方が楽しみの1つになるのではと思います。
人物関係の整理
[アスガルド]
ソー:アスガルドの王子。雷神。
ロキ:ソーの義弟。
オーディン:アスガルドの王。
ヘイムダル:「虹の橋」の番人。何でも見通す目を持っている。
ヴォルスタッグ、ファンドラル、ホーガン、シフ:ソーの友人たち。
フリッガ:オーディンの妻。ソーの母。
[スヴァルトアールヴヘイム(ダークワールド)]
マレキス:闇の軍団の王。
アルグリム:マレキスの部下で、アスガルドの牢でカース化。
[地球]
ジェーン:天文物理学者。ソーの恋人。
セルヴィグ博士:天文物理学者。
ダーシー:ジェーンの助手。
イアン:ダーシーの助手。
リチャード:ジェーンのデート相手。
<ネタバレ>
ソーとロキが共同戦線! 裏切りが得意なロキでも唯一人大切に思っていた母フリッガの仇は討たねばならぬ。そこに嘘はない。兄弟で息の合ったダークワールド戦は燃えます。カースと相打ちして兄を助けるロキ。ソーは弟の死を悲しんで去りますが、あれ死んでないと思うぞ…母への気持ちに嘘はないが、打倒マレキスを体よく脱獄に利用したのも明らかよね…ロキだもの。
リチャードくん、ちょい役なのに(デート中にジェーンに去られるだけの役)、彼のポスト重要過ぎ(笑。まさか自分がソーとジェーンをダークワールドから地球へ戻す助け船になったなんて、ご本人は何も知らないままだろう。こんな小ネタがたまらない。
ロンドン戦が終わり、王より1人の男として自由に生きたいとオーディンに告げてアスガルドを去るソー。でもソーが話してた相手はオーディンに化けたロキだった──あああやっぱり、ロキ様ー!!
*壊れたはずの虹の橋が復活していた件について。
パンフレットによると四次元キューブの力で修復したらしいです。本編で説明ないのであれ?と思いますよね…。
アベンジャーズとの関連
エンドロールの途中で、コレクターが出て来ます。ソーの友人がコレクターにエーテルを預けに来る。アスガルドでは既に四次元キューブを預かっているので、2つも預かれないというのが理由。無限の石(インフィニティ)は離しておく方がいいらしい。ここで初めて「インフィニティ」という言葉が出て来ます。そしてコレクターがつぶやく。「まず1つ」「あと5つ」…これでインフィニティストーンは全部で6つあることが分かるわけです。
インフィニティ・ストーン
エーテル。液体状でどんなものでも暗黒物質に変えられる。オーディンの父ボーによってスヴァルトアールヴヘイムの洞窟に封じられていたが、偶然迷い込んだジェーンに寄生する。ジェーンからマレキスに移るが、マレキスが滅んだ後アスガルドが回収し、コレクターに預ける。
エンドロール後はソーがジェーンの所に戻って来るシーン。と、退治忘れ?の異世界生物がうろつく一コマ(これはホントのおまけですね)。