インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》
年 | 1981年 |
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時間 | 115分 |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
制作総指揮 | ジョージ・ルーカス |
1936年。ネパールから帰って教壇に立っていたインディアナ・ジョーンズ博士はアメリカ政府から聖櫃(アーク)の発掘を依頼される。手がかりを求めてネパールに飛んだインディは、鍵を握る恩師の娘マリオンと共にカイロに飛ぶ。だがナチスもアークを捜しており、インディとナチスの熾烈なアーク争奪戦が始まるのだった。
インディ・ジョーンズシリーズもスター・ウォーズ、スーパーマン、バック・ツゥ・ザ・フューチャーと並んで大好きな作品の1つです。インディシリーズは考古学者のインディ・ジョーンズ博士(ハリソン・フォード)が世界の遺跡を舞台に古代の秘宝を探す痛快冒険アクションもので、探し物もスケールが大きくて夢に満ちてます。1936年という時代設定も絶妙で、それもこのシリーズにロマンを与えてくれていると思います。難しく考察するようなシリーズじゃないので、何も考えずに冒険の旅へどうぞ。
インディシリーズの第1作目となった今作では冒頭のペルーでのあまりにも有名なシーンからワクワクさせてくれますが、その時から既に作品の伏線となるエピソードが詰まってますので要注目。トラップに気をつけながらのインディの発掘姿勢、インディの宿敵ベロックの登場と彼とインディの関係、インディがヘビ嫌いなことなども。鞭を武器とする冒険家でありながら、アメリカに戻れば考古学教授で大学で教えているという2つの面を持つところもよい。そこへ陸軍情報局から依頼です、聖櫃(アーク)を探して欲しいと。ナチスもアークを探しているのでナチスより先に見つけ出さないといけない。アーク探し大冒険の始まりです。
アークを奪われたり奪い返したりの争奪アクションはもう何も考えずに理屈抜きで楽しむべしですね。アクションの中にもユーモアがあり、笑いながらハラハラドキドキできる作り手のセンスには脱帽。終盤のアークの謎が明らかになるシーンも当時の見どころ映像でした。インディとマリオンの関係もいいスパイスで、アクションの中のちょっとのロマンスが和ませる。こんな作品に感想なんて「面白い」しかない。ディスクのない時代は録画ビデオで、今はBDで、何回でも飽きずに繰り返し見て楽しませてもらってきました。
<ネタバレ>
ネパールで再会した恩師の娘マリオンは昔インディと何かあったようす。ここで登場するナチスの丸メガネくんが不敵な雰囲気で怖そうなくせに妙に笑わせてくれて面白いキャラでした。手にメダルの型を焼き付けたり、ヌンチャクのような折り畳みハンガーを出したり、帽子を取ったら実はハゲてたりと、ユーモアサービス満載の方でしたね(笑。
ここで宿敵ベロックがナチス側になって、またインディの前に立ちはだかる。ベロックはマリオンが好きなようで、アークだけでなくマリオンまでインディから奪い取ろうとしたようです。でもお酒も気も強いマリオンはベロック向きではないよなあ。カイロのインディの友人、サラは顔が広くて心も広くていいやつ。和ませ役にもなってます。
劇場公開時の思い出を1つ。カイロで敵側の剣士が三日月刀を振り回し、もう駄目だッ!という時にインディが取った行動(あっさりピストルでズドーン!)には場内沸き返りました(笑。あのシーン、本当は観客が期待する闘いを繰り広げる予定だったらしいのですが、ハリソンが生水で体調を崩していたので、ああいうことになったんだそうです(パンフレットの解説より)。
アクションだけでなくセットや特撮もすごかった。巨大岩ボールに追われるとか、魂の井戸とか、虫やヘビやミイラの使い方も上手くてキャラたちと一緒にキャーキャー楽しめました。アーク儀式の時の丸メガネくんやナチス将校のお顔崩れ特撮も凄かった…。ここ、怖いのに何回も見返してしまう。しかしナチス、ナチスがユダヤの神を利用できるなんてどうして思った…。もし本当にアークに何かのパワーがあったとしたら、モーゼの十戒ですよ~どう考えてもユダヤの味方になると思うのですが(^^;。
今作の世界ではアークはエリア51で保管されることになったようです。アメリカにまた1つ秘密が増えたようで。