インディ・ジョーンズ シリーズ

  レイダース 魔宮の伝説 最後の聖戦 クリスタル・スカルの王国
81~08年 1981年 1984年 1989年 2008年
時間 115分 118分 127分 123分
監督 スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮 ジョージ・ルーカス

このシリーズもスター・ウォーズ、スーパーマン、バック・ツゥ・ザ・フューチャーと並んで大好きな作品の1つです。インディシリーズは考古学者のインディ・ジョーンズ博士(ハリソン・フォード)が世界の遺跡を舞台に古代の秘宝を探す痛快冒険アクションものです。探しものも「モーゼの十戒の箱」とか「イエス・キリストの聖杯」とか、スケールが大きくて夢に満ちてます。

インディシリーズはスター・ウォーズとは違って、どの作品も「読み切り」として楽しめるように作られているので、どれから見ても1つだけ見ても全部見なくても同じように楽しめるのがいいところ。ただ、4作目の「クリスタル・スカルの王国」には1作目の「レイダース 失われたアーク」からつながる設定があるので、4作目を見る場合は先に1作目を見て予習はしておいた方がいいでしょう。

難しく考察するようなシリーズじゃないので、何も考えずに冒険の旅へどうぞ。以下、簡単なあらすじと感想を少し。

レイダース 失われたアーク《聖櫃》

1936年。ネパールから帰って教壇に立っていたインディアナ・ジョーンズ博士はアメリカ政府からアークの発掘を依頼される。手がかりを求めてネパールに飛んだインディは、鍵を握る恩師の娘マリオンと共にカイロに飛ぶ。だがナチスもアークを捜しており、熾烈なアーク争奪戦が始まるのだった。

冒頭のあまりにも有名なシーンからワクワクさせてくれます。アクションの中にユーモアがあり、笑いながらハラハラドキドキできる。カイロで敵側の剣士が三日月刀を振り回し、もう駄目だッ!という時にインディが取った行動には場内沸き返りました(笑。あのシーン、本当は観客が期待する闘いを繰り広げる予定だったらしいのですが、ハリソンが生水で体調を崩していたので、ああいうことになったんだそうです(パンフレットの解説より)。

アークを奪われたり奪い返したりの争奪アクションはもう何も考えずに理屈抜きで楽しむべし。終盤のアークの謎が明らかになるシーンも当時の見どころ映像でした。インディとマリオンの関係もいいスパイスで、アクションの中のちょっとのロマンスが和ませる。こんな作品に感想なんて「面白い」しかない。ディスクのない時代は録画ビデオで、今はBDで、何回でも飽きずに繰り返し見て楽しんでます。

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

インディは上海で取引中に起きた騒ぎで、クラブの歌姫ウィリーと共に逃げ出すことになり、飛行機の墜落でインドの川に不時着する。そこの村人の依頼で、奪われた聖なる石(シバリンガ)を取り戻すためパンコット宮殿に向かうことになるが、その宮殿の中では恐ろしい儀式が行われていた──。

インディシリーズ2作目ですが、時系列的にはレイダースより前になります。新ヒロインが出て来ますが、マリオンと会う前ですので、ご心配なく。インディに相棒も登場します。上海の少年、ショート・ラウンド。これはパンコット宮殿の王が少年なので、それに合わせるためだと思われますが(後半、インディVSモラ・ラムと対をなす形でショートVS少年王のバトルがある)、かわいくて元気な少年で活気をもたらしてくれます。捕らえられて働かされていた少年たちを救うのにも一役買います。

話の展開は前回にも増してジェットコースター。冒頭の上海のシーンからの脱出劇、パンコット宮殿の怪しげな儀式からモラ・ラムとの格闘、宮殿から脱出まで息つく暇もなくダーッと走り抜けます。ちょっとせわしないかもしれませんが、場面転換のテンポや台詞回しが上手くて、目が離せない。

小ネタ。上海のクラブの名前が「オビ・ワン」。スピルバーグとルーカスだけのことはある(笑。

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦

1912年、ボーイスカウト隊員だったインディ少年は盗賊から金の十字架を取り戻そうと奮戦しヘビの車両に突っ込み、ヘビ嫌いになる。1938年、インディはやっとあの時の十字架を取り戻す。大学に戻ったインディに聖杯の調査責任者が行方不明になった話が来るが、行方不明になっていたのは父だった。父のために依頼を引き受けたインディを待っていたのはシュナイダー博士(女性)だったが──。

今回のヒロインはシュナイダー博士。しかし彼女には秘密が──。そこへ聖杯を守る「十字剣兄弟団」が絡み、追いつ追われつしながら聖杯を巡る冒険が繰り広げられます。インディもだけど、お父さんもいいキャラしてますね。時代柄ナチスが絡みますが、「ひとたび自分のものにすれば永遠の若さと生命を授かり強大な力を持つことになる」という聖杯を手にするのは誰か──。もし聖杯が手に入るとしたら、自分ならどうする? ラストはちょっと寓話めいた結末になってます。

相変わらずいいテンポでユーモアを交えて話が進むので、安定の面白さがありますね。インディがヘビ嫌いになった理由も明らかに。子ども時代のトラウマだったのねー。インディのトレードマークの帽子は少年の時、「お前見どころあるじゃん」と盗賊さんにもらったものでした。

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

1957年、ソ連兵に拉致されたインディはネバダ州のエリア51に立っていた。ソ連兵は、ロズウェル事件で回収されたミイラの木箱を見つけ出すよう命じる。箱が見つかった隙にインディはかろうじて逃れ、コネチカットへ戻るが、そこへ1人の青年が現れて母を救って欲しいと言う。そこからクリスタル・スカルを巡るインディの新たな冒険が始まるのだった。

ハリソン・フォードの歳に合わせたのか、今回の舞台は聖戦から19年後になりました。映画館の予告で新作を知った時は、思わず「ハリソン・フォード様、そのお歳でそんなアクションされて大丈夫なんですかっ!?」と心配になりましたが、大丈夫でした(^^;。

舞台は第二次世界大戦後へ。敵もユダヤからソ連へ変わり、今回のヒロインはソ連兵のイリーナ・スパルコ大佐。…だけでなく、もう1人、1作目のマリオンも登場します! インディの前に現れた青年マットはマリオンの息子だったのですが、彼は…?

映画制作も聖戦から19年、2008年のCG技術で舞台装置も壮大になりました。インディとマリオンの2大柱が立ったことで、キャラ掛け合いの面白さも健在。1作目公開から数えると27年越しのエンディングは素直によかったなあと思いました。

*ちなみに「ロズウェル事件」は歴史の浅いアメリカにとっては、ある意味"伝説"。だからアークや聖杯探しとスタンスは同じです。冒頭でロズウェル事件に触れている時点でクライマックスの答はあれでしょう。